「乗用車に頼らなくても便利に暮らすことのできるソウル」
1.歩行者を優先的に配慮する交通環境をつくります。
2.自転車が中心となる生活環境をつくります。
3.交通死亡事故を減らし、交通安全特別市にします。
4.交通弱者と一般人の境界を感じない、バリアフリーの交通環境をつくります。
5.鉄道中心の、効率的な公共交通システムを構築します。
6.より速く、より便利な公共交通機関にします。
7.分かち合いを実践する共有交通時代を開きます。
8.不必要な移動を減らし、移動低減社会をつくります。
9.環境に優しい交通手段と施設の性格を強化します。
10.停滞しない道路、断絶しない道路環境をつくります。
11.市民とともに、交通文化の先進都市をつくります。
まず、「人が中心となる交通」を実現するため、歩行者と自転車を優先する生活環境を整え、交通事故を画期的に減少させる計画です。
① 歩行者優先の交通環境を造成
② 自転車が中心となる生活環境を造成
③ 「交通安全特別市」を実現
④ 交通弱者と一般人の境界を感じないバリアフリーの交通環境およびサービスを提供
「共に利用する交通」を実現するため、地下鉄・バスなど公共交通システムを効率的に再編し、道路空間・車両をシェアする共有の文化を交通全般の場面に定着させる計画です。
⑤ 鉄道中心の効率的な公共交通システムを構築
⑥ 速く便利な公共交通サービスを提供
⑦ 道路空間、交通手段などを共に利用する共有交通を活性化
環境に配慮する交通のために、2030年まで都心における乗用車の比率を18.4%→10%へ減らし、公共交通を環境に優しい車両へ0.2%→100%へ交換。幹線道路内の混雑した区間の比率を19%→10%へ減らし、「環境に配慮する交通」を実現
⑧ 不必要な移動を減らす「移動低減社会」を目指す
⑨ 交通手段・施設の環境に優しい性格を強化
⑩ 渋滞せず、断絶のない道路環境を実現
⑪ 交通政策を推進し、定着させるにあたって、すべてのプロセスを市民とコミュニケーションを取り、共感を得るなど、市民主導型「交通文化先進都市」を造成
ソウル市は『ソウル交通ビジョン2030(案)』に基づき、11大約束を滞りなく推進し、 2030年まで乗用車の通行量を30%減らし、公共交通機関を利用した平均通勤時間を30%短縮させ、エコ交通手段の利用面積の比率を30%拡大するという「トリプル(Triple)30」を達成する計画です。従って、今回のビジョンの終了時点である2030年には、歩行・自転車・公共交通など、エコ交通手段の分担率が現在の70%→80%へ増え、1人当たり温室効果ガスの排出量は現在の1.2t/年→0.8トン/年へと減ると期待されます。混雑で不便だったソウルの交通は、ここ20年間、世界がうらやむ交通先進都市へと飛躍しました。今回のビジョン がソウル交通の20年先の新しい未来を拓く羅針盤となり、2030年には乗用車に頼らなくても便利に生活できる「ソウル交通特別市」へと進化すると期待しています。