1945年に漢城府衛生試験所として創設されたソウル特別市保健環境研究院は、様々な試験検査と研究を通じてソウル特別市の政策策定の科学的根拠を提供する専門的研究分析機関で、食の安全や都市疾病の予防、生活環境の改善などを通じて市民の健康と安全に貢献しています。
主要事業は、食品・医薬品の安全性検査や農水産物及び漢方薬材の検査、畜産物の疾病及び人獣共通感染症検査、感染症及び危害微生物検査、水環境・土壌・廃棄物調査、大気及び生活環境分野の調査などで、韓国内外の優れた機関との研究交流や各分野における強みを生かした様々な研究など、韓国内外の公認試験認証機関として市民の健康を守る重要な役割を果たしています。
– 韓国内外の公認試験認証の現況
▶ 健康に直結する各種食品や食品添加物、器具、容器、包装などの試験・検査とともに、医薬品及び化粧品の品質検査と有害物質の含有検査を行い、同時にこれらの品質と安全性に関する試験研究を通じて市民の健康を守っています。
▶ カラク農水産物卸売市場に搬入される農産物を競りの現場で迅速に検査するとともに、ソウル地域最大規模のキョンドン(京同)市場で流通される漢方薬への重金属や残留農薬、漂白剤といった有害物質検査を実施し、市民の健康増進に貢献しています。
▶ 畜産物及び畜産加工品への基準及び有害残留物質検査を通じて安全な畜産物の供給に貢献するとともに、鳥インフルエンザ(AI)や口蹄疫、狂牛病など家畜疾病の防疫と人獣共通感染症の予防に取り組んでいます。
▶ 食品・医薬品及び水質の衛生細菌検査に加え、コレラや腸チフスといった感染症細菌及びエイズやインフルエンザといったウイルス性疾患の検査を行うとともに、各区の保健所検査要員への検査技術教育と精度管理を行うことで市民の健康増進に貢献しています。
▶ 大気環境の改善に向けてソウル市全域で大気質自動測定システムを運営し、黄砂やオゾン濃度などの大気汚染状況を街頭の電光掲示板に表示して市民の健康危害を最小限に抑えているほか、アスベスト調査、騒音振動測定、ダイオキシンといった微量大気環境因子の調査・研究を行っています。
▶ 飲用水や生活用水、湧き水場などの水質検査とハンガン(漢江)本流・支流の水質モニタリングを通じて市民の地下水資源と水環境生態を保存するとともに、土壌汚染度及び廃棄物検査などソウル市の快適な環境づくりのための調査・研究を行っています。
▶ 韓国内外の機関との共同研究及び連携
環境保健問題の解決に向け、北京環境保護科学院やモンゴル・ウランバートル市、サムスンソウル病院、韓国大気環境学会など韓国内外有数の機関と研究交流協約を締結し、各分野の強みを生かした様々な研究を行っています。
▶ 科学体験教室の運営など
最先端の実験室及び装備や保健環境分野における科学実験など、様々な科学体験イベントや実験過程の公開プログラムを通じ、ソウル特別市の研究機関としての資源を市民と共有するとともに、継続的な交流を図っています。
‐付録:英語の案内冊子(予定)
食品・医薬品安全性検査分野 | ![]() |
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農水産物・漢方薬材検査分野 | ![]() |
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畜産物・人獣共通感染症検査分野 | ![]() |
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畜産物・人獣共通感染症検査分野 | ![]() |
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大気生活環境調査分野 | ![]() |
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水環境・土壌及び廃棄物調査 | ![]() |
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グローバル連携強化、科学体験教室の運営 | ![]() |
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